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メイク サトシ ハッピイ [雑感]

今年のノーベル賞医学生理学賞を受賞された大村智教授。
御年80歳であられる。おめでとうございます。
大村教授の経歴が ちょっと変わっている。
山梨大学時代はクロスカントリーに熱中し 大学卒業後は
東京で定時制高校の教師になられている。その後 研究者へと進路を変え
遠回りして 米国に渡られる。そして米国で素晴らしい恩師と出遭う。
その恩師が 産学共同体の企業に オオムラサトシを推挙するにあたって
レターに Make Satoshi Happy と書かれていたそうだ。
それほど 研究者として優れていたのと 後進の指導が巧みだったことに
高い評価をされていたのだそうだ。
はっきりいって 医学部出身ではない。化学専攻の方だ。薬学でもない。
やはり アメリカ合衆国というのは 何処か日本に無い柔軟性を持っていると
感じてしまうのは 私の穿った物の見方だろうか?

大村教授は 若き日 クロスカントリーに熱中していた際 
オリンピック選手として選考される
一流のアスリートたちを観察し 彼は こう肝に銘ずる。
『他人の真似をして努力するのは意味が無い』
自分流の努力の仕方を するしかない と。 
彼はこの哲学だけでその後自分の人生を貫く。
高校教師から研究者へ転進した際もそうされただろう。

 大村教授が 女子美術大学の理事を務めたのは ご自分が研究に行き詰ると
絵を観たからだそうだ。 絵画は 人を導く力が在ると信じておられるという。
なんだか ちょっと変わり者ですよね。

サッカーの本田圭祐選手が 「変える人という意味で 僕は変人です」と
矜持を語ったことがあるけれど 彼も独自の練習法を考え実行しますね。
今話題のラグビー日本代表をわずか4年で全く別次元に変えた
エディー・ジョーンズヘッドコーチも かなりの変人です。
独自の練習法を日本代表の長所を伸ばす為に考え 鬼の如く指導しました。
そのエディーヘッドコーチは退任してしまうそうですが
それをなんとか引き止める策を 日本ラグビー協会が死にもの狂いで
考えていてほしいものだと私は思います。
そして。
変人を いや 変える人を 大切にする教育を
学校も企業も政府機関も柔軟性を以て独自に開発すべきです。
あんな 安保条約頼みの捩じれた憲法改正をしてしまうのでは
結局 日本独自の強さを持てないのではありますまいか?

科学やスポーツの世界で ちゃんと変える人が出てくる民族なのですから 
日本で きちんと 次の大村智教授を育て上げられる国になることを
是非とも目指して頂きたいと 思うのであります。

そして大村智教授が発見した微生物によって開発された
風土病的な眼病の特効薬に対する特許を大村智教授は放棄し
アフリカでも使用可能にされたのだそうです。
変わり者です。素晴らしい変わり者さんです。

大村智教授が米国から帰国後 研究室を持った北里大学の創始者
北里柴三郎は 第一回のノーベル・生理医学賞の候補になりましたが
共同研究者のドイツ人だけが受賞しました。 
時は流れ流れて やや 因縁めいております。

それにつけても 村上春樹さんも そろそろ受賞してほしいですよね。

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