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「H.Gウェルズの予言された未来の記憶」の感想 [小説]

あの五島勉さんの書物であります。
思い込みでグイグイ進みます。
元週刊誌のライターらしく あの吉岡さんという
『The Shape of thigs to Come』の翻訳をされた方にも
インタビューをされたそうですが 虚実皮膜を
ハラハラしながら読みました。肝心のウェルズ作品は
長大ですので この書物を手引きにして
我々日本人にとって読むべき『The Shape of thigs to Come』という名の
作品を手に取るのは 良い事でしょう。

アーロンの杖に咲くアーモンドの花(和名:扁桃)
情動を司る脳の扁桃体の暗示なのか?
異星人のロボットの別名アーモンドアイの暗示なのか?

翻訳された吉岡さんに某国(英国か米国?)の諜報部員による
アーモンドの花の詩を訳してはならないという脅し・・・・。
事実ならばもう少し銀行員であった吉岡さんの立場を
鑑みた推測が必要かもしれない。60年代の日本の銀行マンから
同時期の欧米の銀行マンがウェルズの問題作を翻訳していると聞いて
インテリジェントサーヴィスを差し向け、圧力をかけたのは
やはり当時から進められていた現代の世界金融市場主義への
日本人と日本政府の警戒防備を妨害する意図では と思ったりしました。

ともあれ 流石にノストラダムスの1999の年カトランを
大いに誤訳して大騒ぎにしたので この五島作品は
北朝鮮と中国への過剰評価を除けば 概ね 我々にとって
希望、期待感を読後にもたらします。

私が一番面白かったのは 
五島さんが 70年代に国会図書館でようやく
発見した『The Shape of thigs to Come』原書を嘗て所蔵していたのが
満州国諜報部であることが明らかな朱印が残っていて、しかも極秘扱いを示す付箋があったそうです。
満州国諜報部には やはりこの英国人作家の書物を情報分析する勘の良い
諜報部員が居た・・・・にも拘らず その分析を上層部が活用できなかった。
日本という国の組織は古くから軍隊で云えば 中佐クラスまでの現場責任者は
世界でもトップクラスが多いが 上層部になると途端に愚鈍に成り下がるという
評価が欧米で為されていたというのを読んだ事が在ります。
それに符合するような歴史的事実として
陸海軍軍令部には 日米開戦に対する綿密な兵站計算で 開戦不能の答えを出していました。
海軍は兵站計算から開戦反対を最後までしたようですが
結局は愚鈍な者達のする自らの保身を隠すためにする大仰な情動主義、
自らの思考停止状態を粉飾すべくする
神国ニッポン的な神霊主義に拠った精神主義。結局のところ非科学的非合理的な
単なる声の大きさに従がってしまうのです。
この癖、体質を改善しないかぎり 
日本は H.Gウェルズ氏が期待した【新しい人類の文明の担い手、日本】には
なれないのじゃないのかなぁと つくづくため息をつきました。
アベノミクスで浮かれっぱなしのバブル再来のお気楽さなどで
我が国が新しい人類の文明など先駆けて切り拓いていけるわけなどありますまい。
必要なのは バックミンスター・フラーが遺した『クリティカル・パス』で明かした
来るべき物事のシェイプ、形をデザインするテクノロジーとプランニングによる
革命です。デザイン革命とフラーがウェルズから継承した人類文明生き残りの
壮大なゲームは おそらくこの国の再生可能エネルギーテクノロジーへの
集中と特化でしょう。政治家は利権屋でしかないので もう頼りになりません。
ウェルズもフラーも最も早々に不要になるのは政治家だと預言しています。
衆院選で落選したのが参院選に多く出馬しているのを見て
今のままの参議院なら不要だという判断をし、衆院選で落選して出馬しているような
愚か者を当選させないようにするには きちんと投票に出掛け
対抗候補に積極的に投票する…今できる政治へのアンガジェマなどそんな事ぐらいですね。
それはそれとして 私には ウェルズが わざわざ日本人青年士官の末期に残した辞世の英文カトランに
アーモンドの花を託したのは 結果としてフリーエネルギー機関が
日本で発明されていくという暗示だと思っています。
しかし その発明までに 海波エネルギーや海上風力発電所、無線による送電システム超軽量小型蓄電システムなどへのテクノロジーの集中を体験しないとたどり着けないのではありますまいか? 

藻油田は 放射能放射線緩和に大きな威力を発揮もし
地震というプレートストレスを緩和するかもしれない。
一方で 海波エネルギーの発電ブイや海上風力発電所船においてプレートストレスの観察と同時にプレートストレスである過剰磁性体をエネルギーとして抽出するシステムを搭載し
そのエネルギーを電気へ変換していくなんてのを 私は夢物語として書けるのですけれどね。
E=mc² エネルギー(E)=質量(m)×光速度(c)の二乗
そういえば 地震前にプレートは発光するそうですね・・・・特殊相対性理論って
核兵器でなくて 地震を人間が使いこなすためのエネルギー変換システムのために
存在してたりしたら そりゃあ 面白いことになりますよね。
勿論 飽く迄 文系の妄想ですけどね。


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