SSブログ

ワンセットドラマを観ると思い出す。 [雑感]

『シェフは名探偵』という題名から
殺人事件を解決するドラマを 
レストランのワンセットでやるように思う人は
多いと思う。
それは余りにも物騒で美味しい話じゃない。
単なる 西島秀俊演じる三船シェフの洞察力で
客と従業員の抱える日常的な問題を
解決するという意味での名探偵らしい。
だから 『大豆田とわ子』ほどの深い味わいなど
期待してはいけません。ただ ワンセットものだから
私は 1985年に企画したParco『ビリー★ザ★キッドの
新しい夜明け』が当初私が企画していたワンセットで
ルイス・ブニュエル監督の『ビリディアナ』のように
とあるドライブインから出られなくなってしまう不条理
と それでも人間は其処に人がいて 食べ物や珈琲があり 煙草が喫えたら そんな不条理をよそに
くだらない話で時間を潰す。そして その不条理が突如子羊たちの乱入というもう一つの不条理で打ち消されたとしても 残った珈琲と煙草がなくなるまで
とりあえず帰宅するのではなく 相変わらず
ドライブインで時間を潰す。いつでも帰れると思うと
却って こんなしけた店でも居続けたくなる。
というストーリーもないような 映画を創るつもりだった。但し自然光に拘り フェルメールライティングし
静かな物語なのに 小津のように赤い薬缶だか
赤い帽子だかが 切り返しショットの世界でビュンビュン移動しまくる。とか 意味なく
溝口健二のようなワンシーンワンカットで
小さなエピソードを撮りきったりしたかった。
後年 ジム・ジャームッシュの
『Coffee & Cigarettes』を観た時 地団駄踏んだ。
おぉぉ これだよ 
こういう映画を撮るつもりだったんだ! 

ということで ジャームッシュ監督のワンシーンを
Youtubeでご覧ください。 
https://youtu.be/LJK39WMo32o
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。