SSブログ

村上レィディオ 村上作品の音楽篇 [小説と映画]


『1Q84』で 作曲家も未知だし
聴いたことのない曲が 結構 大切な
役割を果たしていて ちょっとウンザリした。
今回の番組でもリクエストはなかった。
ところで
著作権がうるさい世の中になっていますが
村上さんの小説には いろんな曲が頻出します。
『ノルウェーの森』なんてビートルズの曲が
題名にすら使われている。
大丈夫なのかしら? 
私が書いた『羊をめぐる冒険』のシナリオでは
冒頭をビートルズの
『ワイルマイギタージェントリィウイープス』で
主人公が友人とやっていた
デザイン事務所を閉めて
北海道へ向かう姿を 殆ど台詞無しで 
淡々と仕事部屋を後にし 
街路樹が立ち並ぶ道を歩いて行く。
すると 前から自転車が 来る。
全裸の女性がその自転車をこいでいて 
主人公とすれ違う。
当然 主人公は 目を疑う。慌てて煙草を喫おうとする。
離婚した妻かと思う。もう一度自転車とすれ違う。
いや あったこともない女性だと 思おうとする。
原作には全く無いシーンですが そのシーンの
フィルムは今でも私の脳内で撮影済みであり
上映中です。
今日のラジオ番組でも 『ノルウェーの森』は
かかりました。 『海辺のカフカ』で使った
ドアーズの曲が よかったなぁ。
村上さんは 『ノルウェーの森』を
ノルウェーの家具と
訳すべきだと言う人がいますが いいんです。
あれは森で正しい訳です!と仰いましたが 
ちょっと説得力無かったぞなもし。
私の推測では あの曲の頃
ジョンはヨーコと出遭っていた頃だと思う。
ヨーコは日本の大金持ちの娘だが ロンドンで
お嬢様学校に行かず 風来坊して
実家からの送金も潤沢でなかったので
おそらく スウェーデンのイケア製品ばかりで
部屋の家具を揃えていたんだろうと思う。
スゥデニッシュウッヅだったんだろうが
唄いにくいのでノヴァージンウッヅにしたんだろう。
そしてボンヤリと思うのは
村上さんが 小説中にいろいろな音楽を出すのは
単純に 彼が音楽マニアだからでもあるけれど
(ジャズバーの経営をしてたわけだから)
おそらく 村上さんは 80年代の学生映画を
覗いた体験から 学生の奴らが
ノンポリでモラトリアムのお花畑で
ありとあらゆる楽曲を手当たり次第 
どうでもいいような映像に付けていたのを観て
「う~ん まぁ これはこれでいいんだよ」
そう思われたんだと私は邪推するのである。

私は エリック・サティの『幕間』から
同じくサティの『ジュムノペティ』
ビートルズの『アデイインザライフ』と立て続け
揚句に シーナ&ロケッツの『ユーメイドリーム』まで
使っていた。ビートルズの『レボリューション』もだ。
わずか30分の映画に上記の曲を勝手に使用した。
2本目の映画では 流石に 冨田勲さんの
シンセサイザーによる『アルハンブラ協奏曲』と
ポール・マッカートニーの『シリーラブソング』の
前奏というよりパーカッションアタックを
映画の開巻に合わせて使ったぐらい。
いやいや最後のタイトルロールバックに
中島みゆきの曲を使っているんだけど 曲名が
自分でも思い出せないぐらいマイナーな曲。

ところで
中島みゆきの『りばいばる』いい曲ですよね。

♪酒に氷を入れて飲むのが好き
 それが 誰の真似かもとうに忘れたころ
 やっと忘れた歌がもいちど流行る
愛してる 愛してる 今は誰のため
愛してる 愛してる 君よ唄う

この曲を使って主人公の「私」を
ショーケンにして
遠藤周作の『わたしが棄てた女』を
病気をキリスト教から離れるためにも
エイズにして 森田ミツを現代に蘇らせる
そんな試みを90年代にしていたことがある。
連城三紀彦の『恋文』なんぞで
泣かせりゃいいんなら 泣きの涙の
お涙頂戴映画 上等じゃねーか と
哭いてカタルシスの映画1500円分対価に
見合うんだったら という意気込みだった。
だが ショーケン又 マリコさんで捕まるし
遠藤さんサイドが 難渋をお示しだったし
♪ それがわたしの素敵な夢ぇ 
  それがわたしの
  ステキなゆっめぃドゥリーム
おお すいません 今日のラジオ番組
のことが すっ飛んでしまいました。
申し訳ございません。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
2回目の東京オリンピックという奇蹟|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。