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ムラカミ レイディオ。。。 [小説]

村上春樹さんのちょっとドスをきかせたような
気取ったつもりのような声で始まり まぁ
結局 その喉に余計な力が入ったまま。
独特であり まぁ ユニークな感じで
最後まで行くんだけど
村上春樹的な ペダンチックな音楽チョイスを
愉しむラジオ番組が
毎月 最終日曜日にFM東京で放送中です。
私も Radicoというアプリで
タイムフリーで聴いております。
この前の日曜日放送分は 
FM東京ホームページで
殆ど文字起こしされて掲載中ですので 
よろしかったら どうぞ。

スポンサーが凸版印刷さんなので 
ムチャクチャ
力入っているのね。
文字起こしまでラジオ局にやらせるし
ラジオ局も今時一社提供枠
丸ごと一括購入してくださる
しかも毎月だなんて 
嬉しいぃぃなんでもします!
となる。 凸版印刷さんだって 
村上文学のお蔭で
売れない単行本が売れるんだから 
印刷会社として
村上春樹先生がスポンサーみたいな感じ。
村上春樹大明神というお札を
新潮社とか文芸春秋と
一緒に毎朝神棚に拝して
柏手打っているんじゃないかな?

そんな村上春樹さんが 
未だ小説家としてデビューし
千駄ヶ谷のBarを閉めて 小説で借金払えるのかなぁと
独り語とし 
かといって再び翻訳業に戻れるのか?
なんて思っていた頃に 
暇だなぁと母校の早稲田辺りを
散歩していた時に 
偶々早稲田大学シネマ研究会とかいう
のが 大隈小講堂で上映会をやっていた。
入場料金は 無いけど カンパと書いてあったので
ちょっと苦笑いし 同時に躊躇いを覚えて
足を止めたり出したりした。
だが 前夜の酒を散歩で抜いたら眠気がじんわりと
目の奥から湧いてきた。とたんに暗闇に向かって
体が勝手に石の階段を下りていた。
なんでもいいから眠りたい。ズボンのポケットに
手を入れるとお札に触れた。
まさか一万円札じゃないよな。
それだけは暗闇になりつつある階段で
止まって確認した。
千円ぐらい いいか。
ドアを押して入場する。
そして暗闇に浮かぶ
学生たちの作った8㎜映画が
生意気にも光と影の織りなす
幻影として それらしく 音を発し 蠢いている。
ちょっと呆然とし 千円でも勿体ないかもなぁ
と思いつつ
カンパを要求する早稲田大学の後輩を捜した。
しかし なんということか 
誰も観客を迎える気などなく
カンパの元菓子箱だったろう金属製の矩形の箱には
無造作に五百円札や千円札が数枚と
百円硬貨が散逸していた。
あのぉ と声をかけそうになったが 
黙って 千円札を
折りたたんであったので 広げていれた。
さぁ席を捜そう。できるだけ奥で
五月蠅くないような場所を
と 目がうろつくと いきなり 
「カンパありがとうございます」
そういう声が背中から追いかけてきた。
そのイントネーションが関西育ち丸出しだった
ので振り返った。
色白の如何にも京都のお公家の末裔のような
面立ちの青年と目が合う。
「この顔 小説に使えるなぁ」と思いつつ
いずれ大隈図書館に多額の寄付と
多く蔵書を贈る大ベストセラー作家で
早稲田大学の希望の星 
ノーベル文学賞作家に一番近い男は
漆喰のどことなく懐かしくて 
うら淋しい匂いに包まれる 
秘かな悦びに
身を委ねることになるだろう。

以上は 私の想像したこと。
でもね村上さんは私の8㎜映画まで
ご覧になっていたらしい。
それは 村上さんの小説を
無断で自主映画にしていた先輩の山川直人さんが
村上さんにお詫びしに行った際に 
伺ったそうだ。
そんなこんなで 
私は 羊をめぐる冒険と 
1973年ピンボールを
一本の映画にするためにシナリオを 
25歳の時手書きで書いて
山川さんに渡し 
村上さんから 
「山川くんか星野くんが
劇場映画撮ってその作品を観させて頂いてから 
判断します」
と ノーベル文学賞に一番近い大先生になる前に 
私のシナリオを読んで頂いていた。

つまり
『ビリー★ザ★キッドの新しい夜明け』
じゃ駄目だったんだな。

 さて。
先日の村上レイディオ で 
私がずーっとチャイコフスキーの
エレジーだと思い込もうとしていた曲が 
ボロディンの
「韃靼人の踊り」だったことを知った!
村上春樹先生に感謝したくなった!
エレジーじゃないんだけど 誰だっけ?
ムソルグスキーだっけかな?とか長年
脳みそだか海馬にできた痒みを抑えることが
ようやく 出来ました。
ありがとう 村上さん♪ 
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