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ふくろう様へ 岡潔さん [小説]

ふくろう様 

以前コメント戴きました 数学者・岡潔さんの学研版 著作集?を図書館で漸く借りて  読み始めました。 いきなり本を開いたら 『造化』という言葉が目に飛び込んできて  聊か驚愕しました。なるほど この方の仰ることは 傾聴すべきなのですね。

昨晩 オックスフォード大学白熱教室という番組を観ていたら 数学者が驚くべき講義をされていて 唖然としました。私の大好きなボルヘスの『バベルの図書館』を数学的な美しさで語り尽くしてくださっていました。ふむふむ。偉大な数学者に音楽の得意な人が多いのを知っておりましたし、ちょっと対位法を齧った際に 数学の素数やら完全数のような事が散見されて 苦笑いした記憶があります。 又 ダ・ヴィンチの黄金数遣いをフェルメールが継承し 日本では小津安二郎監督が直観的に遣っているという私の持論と符号するけれど 世の中は 数学嫌いが多いので なかなか共感されることがございませんでした。

そして 岡潔さんです。 この数学の先生は 仏教と神道と数学を結び付けてしまう大技を為されているようですね。 司馬遼太郎さんとの対談を読んで血肉湧き踊るのですけれど 浄土宗の点でお互いしつこく対立されるのが 面白すぎました。

ただ禅宗については 私は全く知らないので 付いていくのが大変そうですが 結局は 禅宗ながら法華経を重視した道元聖人を基にされてらっしゃるようなので この方の歴史観は 凄味がございましょうね。 ちょっとミシェル・ド・モンテーニュのように『特別な幼児教育を父親から受けた』なんていう一節も流し読み段階で発見しました。 

いやぁ このブログで仕事が入ってきたことなど無いですけれど 

ふくろうさんのような素晴らしい示唆を賦与くださる方が いらして つくづく感謝を致しております。

あらためて 御礼申し上げます。 ありがとうございました!


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ふくろう

エイシュンさん、お久しぶりです。
引越しでバタバタしてたので、ネットが見れませんでした。

おどろきました。
ふくろうって書いてたので、あれ、これ、俺のことかって思いました。

岡先生のエッセイはいろいろ読んだのですが、だいぶ忘れました。
「紫の火花」という本がよかった印象が残ってます。

ほとんど、思いつきのコメントだったんですが、
でも、なんか、お役にたったみたいで、良かったです。
応援してますんで、エイシュンさん、がんばってください。

ああ、そうだ、それから、これは私の希望なんですが、
やさしい本を書いてほしいです。
(ちょっと、難しすぎて、いつもついていけてないです・・・。)
おぼろげでもいいので、エイシュンさんの表現したいこと、伝えたいことを
知ってみたいです。


by ふくろう (2013-11-07 23:27) 

エイシュン

ふくろう様

ありがとうございます。 自分でもよくわかっていないことを
書いているのが バレますね。

しかし 岡潔さんは 日本におけるモンテーニュのごとし と
思うところがあります。 モンテーニュの『エセー』は自己とは何かだけを
考えつめた 仮説試論の連続です。ギリシャやローマの賢人たちの考え方を寄せ集めてみたりします。 モンテーニュへの異論を試みた後世のデカルトとパスカルは明らかに数学者でした。フランス留学が長かった岡潔さんが どうモンテーニュを受け止めていたかも 興味があります。

重ねて ありがとうございました。
by エイシュン (2013-11-08 08:28) 

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