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とわ子と唱だし ふりかえり。 [雑感]

私は 松たか子のファンでもなく 松田龍平と
岡田将生のファンといえば そうだが
結局は 坂元裕二ファンなんでしょう。

そしてとわ子は 私の曾祖母「とわ」だし
あれま 娘が唱かぁ パラレルワールドの
私の娘の「うた」と同じだからねぇ
まぁ初回からチャンネル合わせました。
坂元ワールドで一番好きだったのが

『カルテット』。『逃げ恥』の直後から
怒涛のワンクールドラマ。
ガッキーと野木亜希子で
ガッキーダンスが秀逸だったってのに
ガッキーの無敵のかわいい!を 跳ね飛ばして
『カルテット』が素晴らしかったことを
あなたは 覚えてらっしゃいますか?

満島ひかりさんが演じた すずめの片思いを
描くコンサートの夜のミッキーカーチスとの
やりとり そして即興的な踊りからのシーン転換。
それらが 見事に演出されていた。
テレビドラマのディレクターたちが
映画監督たちよりも優れた才能と技能を発揮した
私にとっての認識ポイントになった瞬間でした。

『大豆田とわ子』では
とわ子の幼馴染で八作を紹介してくれた かごめを
亡くした後の 八作ととわ子の レストラン・オペラの
小津安二郎的 最小限の台詞で リヴァースショット。
小津が生涯用いたきりかえしショットの積み重ねで
とわ子と八作のかごめへの深い思いと
それに伴う其々の瑕のような痛み。
それを視線の愛撫だけで お互いに癒し合う姿。
これは 神回でした。
そして 結局 とわ子と八作はパラレルワールドで
夫婦であり続けることを 分かち合ってみる。

突如現れた オダギリジョー演じる小鳥遊という
数学好きな 可哀想な過去を背負っていた男との
最後の恋に まさに羽ばたこうとしていた時だった。
どうして 小鳥遊とマレーシアで生きる
タイムラインを選ばなかった?
そのとわ子の心情は観ている我々
視聴者の想念の中で
其々に切なさを伴って繰り広げられていくだろう。

 西園寺くんの妻になるというくだらない設定から
唱が抜出して 再び医者を目指す!というくだり
とわ子の母親の秘密の恋人が幼馴染の女性だったという
事実にも かごめが 宿命だったと思う とわ子。
それを真横で観た唱が 自分の悟ったような
ただ効率的に生きる事を優先しているタイムラインに
違和感を覚えてしまう現代の16歳。自分の母も
祖母も自分の為に世代を乗り越える戦いをして
その命の闘いの炎が 
自分にも伝わっている事実を知る。
だのに 効率よく生きるなんて

 心憎い最終回だったいえる。

音楽が秀逸だった。美術セットも申し分ない。
フジ制作でなくカンテレ制作で本当に良かったと思う。


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