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Ascensionを描いた『俺の家の話』ですがな! [映画 ]

Ascensionとはイエス・キリストの昇天を指しますが
現在流行っているのは次元上昇とかね 5次元とかなわけでして 宮藤官九郎さんが描いたのは実は 後者のほうです。たしかに 観山寿一という男はナザレのイエスのように正統なるダビデの血を引く身でありながら 勝手に家を出て 勝手に戻ってきて 勝手に故郷で全人類を救うのじゃあ とか 水をワインに変えたりとか 人々を陽気にさせていたのに 結局 昇天してしまう。
そして あの世に逝ったはずなのに 弟子たちのところへ戻ってきて あれやこれややりました。 
宮藤さんは クリスチャンでないと思います。どちらかというと竹内文書だったかな?皇国史観をひっくり返す神道で戦後注目された髭の宮藤の家系かもしれないけど
それは 私の勝手なあてずっぽうですから信じちゃ駄目です! 
 ともあれ 主人公が最終回開始5分で実は昇天してましたという 画期的というか 口ポッカーンになる不意打ちを喰らわせておいて 最後はええ話しやのぉお
と締めくくるあたりは 久々のクドカンしてやったり!傑作でした。能の『すみだがわ』は特に能の幽玄世界が
あの世とこの世は地続き の世界であり 
天才作家山田風太郎によれば 優れた能は 時空を越えてしまう能幽玄世界を実際に装置として作動してしまい
タイムマシーンになってしまう。 という仮説を立てたほどです。ドラマとしても5次元的な 過去現在未来が
同時実在する感じを体験させてくれる何かがありました。プロレスが混じるから ちょっとその辺がファルスつまり哄笑で中断される? いや寧ろだからこそ 5次元的な次元上昇体験を視聴者の脳に作用しているかもしれません。
 そして長瀬智也さんが 裏方に回るからドラマ主演は
この作品が最後という ちょっと意味わかんないですけど?的な状況を私は理解できていません。ジャニ退所だとかで? ご本人の意志で裏方へ?大道具とか照明部にあんな目立つのがウロウロするの? 俳優やりながら演出するなんてオーソン・ウェルズ、チャップリン、イーストウッドや芸人のたけちゃんマンだってやれるじゃない。クドカンさんみたいに優れた役者であり並外れた脚本家もできるしね。演出家、脚本家をするにせよ長瀬智也は役者とバンドのボーカルはやめるべきではない。
そんなことは誰も知っているだろう。 ところが このドラマを観ていると 観山寿一と同じで本人だけが 気付いていないらしいのだ。ラストの番組からのプレゼントカットで 宮藤さんと長瀬君が並んでいたので
彼は大人計画で舞台に立ちつつ 自作の脚本演出を
発表する生活へと向かう 予兆を私は勝手に観た。
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