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エミリー・カーメ・ウングワレーを体験するか、しないかである。 [美術]

長い布エミリー.jpg六本木;国立新美術館にて開催中の
『エミリーウングワレー展』を観てまいりました。
外苑東通りから大八ラーメンに下る道を 今は
『龍土町美術館通り』と称している。懐かしい。決して神聖な経路ではない。
寧ろ大八ラーメンに象徴されるようにギトギトしている。何たる皮肉!
しかも新しい国立美術館は いかにもヒルズ族におもねったような外観・・・。
東京都現代美術館で開催すりゃいいのにと観る前から思った。
ウングワレー画伯の画業にはすっかり面食らったし 魂まで持っていかれたがゆえに
尚更 東京都現代美術館に頑張ってほしかった。木場に建つ 現代美術館ならば
観終わった後に 人工的とはいえ 大いに木々が生茂り、雨の後の草いきれも在る。
つまり 木々や草花の経路を通る事で我々が この星の一部である自覚、
すなわち エミリー・カーメ・ウングワレーの絵画から得た感動を
しっかりと自宅に持ち帰る準備をさせてもらえるというものだ。
唯一残念なことだったので敢えて記すことにする。
さて。
エミリーウングワレーは 【「オーストラリア大陸」と 西洋の獰猛極まる他民族を食い物にする人種(英国人)が
今のところ勝手に呼称している】南半球にあるほぼ楕円形の大陸に 先住していた民族を
代表する偉大なる生きた母性原理であり、閨秀画家である。もうこの地上時空にはいらっしゃらない。
しかし 憐れなる人類のために~千の風~になってくださっていることだろう。
文字を持たず、武器を持たない 民族は 絵と歌と踊りと信仰心だけで
余計な物を持ったり、身に着けたりしなかった。
これからご鑑賞される方のために 敢えて 申し上げておきたい。
『この宇宙の創造主か 地球という星が
エミリーいや カーメ・ウングワレーにアクリル絵の具とカンヴァスを持たせたのであって、
他民族を食い物にし続ける(現在はグローバルリズムを標榜し 日本人も食い物にされてしまった!)
英国系住民の罪滅ぼしの結果ではない』 という事を 心にしておいてほしい。
カーメ・ウングワレーは 既に木々の樹液や花々の汁で
亜麻布に素晴らしいボディデザインを描いていたのである。(ユートピアルーム・ブースに展示)
とはいえ 78歳でアクリル絵の具とカンヴァスに出遭った彼女は
自分が属する民族のためにだけでなく、自分たちを迫害し苦しめ続けた恥知らずの英国系侵略者を
含めた憐れなる産業革命以降の、最早 この星を滅ぼす種に成り下がった我々のために
絵筆を走らせ続けた。エコロジーやら京都議定書やらで 果たして人間が 産業革命以降
滅ぼした数知れない種たちからの怨念呪詛から そうやすやすと赦しを戴けるかわからないけれど
我われに残されているのは【エミリー・カーメ・ウングワレーを体験するか しないか】なのだ。
ピカソやダ・ヴィンチを観なくても 死ねる。フェルメールや若冲の現物を観なくても人生に差は無い。
しかし カーメ・ウングワレーの絵を体験した人生は 体験しない人生よりマシだろう。
雨のあと.jpg 
もしもあなたが 現物に接しようとするならば、特に涙腺の弱い方は 予め ハンカチをご用意ください。 
そして どうか 彼女のプロフィールやら説明文だとか英国系住民のくだらない論説などには目もくれないこと。
どうしても「知りたい」のなら 2500円もする展覧会カタログでも買って、館内にある有名なカフェで読めばいい。 
ただ 彼女の描いた【創造してやまない宇宙の意思は 造化の妙なる流れとして存在している。
それは 肉眼では見えないけれど とりあえず私が 肉眼でも見えるようにしておきましょう。
でも これらは 暗示ですよ】と語りかけてくる絵画を 体験することだ。耳目を奪われる感覚に浸ることだ。
細かく観ればピカソが晩年にようやく達した作為なのか無作為なのか判じ難い、線の出し入れの躍動は
明らかに絵画という平面・二次元空間に「時間」という流れを体感させるよう描かれている。
そして 星降る如し、ドット(点描)も又しかり。~『マトリックス』・・・Hhhhann?★×:*どうでもいいやあんなの!

抽象絵画ではない。現代美術の解釈もどうでもいい。ただ体験するしかない。
我々の思考と感情は 想念活動の一部でしかない。だのに 我々は思考と感情だけでこの星と大宇宙に存在できると思い込みすぎている。
カーメ・ウングワレーの画業は 思考と感情の他に我々人間誰しもが エーテル体やアストラル体と呼称しうる
造化の妙と繋がった、肉体とは別のボディを保有していることを 明らかにしてくれる。
しかもそれは 過去・現在・未来という時制感覚から 跳躍した感性でしか認識不能なのに・・・!
エミリー・カーメ・ウングワレーの画業は 暗示という制約つきながら しばし それらを認識させるフォースを放つのである。
ルドルフ・シュタイナーならば カーメ・ウングワレーを 見者=霊眼・霊耳を開示しえた人と認めるだろう。
妙法蓮華経の壮麗さに魅せられた経験をお持ちならば 彼女の画業に共鳴されるところ大であろう。
もしも体験できたなら あなたは まだ「エーテル体とアストラル体が健全にあなたとともに存在している」
そうでなかったら 思考と感情だけで 生息している可能性がある。まぁそれでもこの世でセレブぐらいにはなれるから
余り気落ちしなくてもよいかもしれない。
ヤムイモ.jpg
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コメント 8

エイト

こんにちは
「文学は 物言わぬ 神の意思に 言葉を与えるものである」
という名言がありますが、この画家も同じようですね。
心の琴線を共鳴させる作品なのでしょう。実物を見たいものです。

白鷹ソースの話題、社長さんも書き込まれていて驚きました。
福岡でも有名になって欲しいですね。
日本酒は地元に「鷹正宗」という会社があり、ホークスと関係が深いです。
優勝したら祝勝会でソースをかけたりして。目が痛そうです。
by エイト (2008-06-26 22:05) 

エイシュン

エイトさま
「文学は 物言わぬ 神の意思に 言葉を与えるものである」
ウングワレーは 神の意思を描いているのでしょう。
描かされるがままに。光治良先生が 天命庵をモチーフにして書かれた
作品群を書かれる時期とエミリー・カーメ・ウングワレーが爆発的に描いた時期が シンクロしていますね。そして天寿を全うした年も同じです。
そして 
白鷹ソースの名称は 伊勢藤原の出であることを誇りにしていた祖父は
伊勢の銘酒「白鷹」ほどのソースを と自らを鼓舞したそうです。
さてさて その外孫のボクは ハワード・ホークスに魅せられて
「映画」創りに燃えました。とんだホークス、鷹 繋がりでございました。
ありがとうございました。
by エイシュン (2008-06-26 23:05) 

エイト

こんにちは
芹沢先生と活動時期が同じなのですか。偶然と思えません。
ウングワレーも神界とのブロードバンドが通じていたのでしょうね。

伊勢神宮の御料酒が「白鷹」と初めて知りました。
西宮のメーカーなのでタイガースとタイアップしてるようです。
阪神が好調なのもこのお酒のお蔭だったりして。

なるほど。伊勢の藤原氏を略して「伊藤」なのですか。
「伊勢 藤原」で検索するとトップが「平景清」ですが、
近所に景清を祀った生目神社があります。
目の神様ですが、この総本社が宮崎の生目神社で、
ホークスのキャンプ地は「生目の杜運動公園」です。

葉室頼昭さんの新刊「神道<はだ>で知る」に、高天原(たか・まか・はら)の
「たか」も「まか」も摩訶不思議の「摩訶」のような意味とありました。
「鷹」にも色々と不思議なつながりがあるかもしれません。
不勉強な為ハワード・ホークスは知りませんでした。(苦笑)
by エイト (2008-06-27 21:49) 

エイシュン

エイトさま
ウングワレー絵画と芹沢文学が共に、90年代から既に
「大いなる慈しみ」を我々其々が どれだけ「信じきることができるか」を
問いつ、優しく見詰め返してくれているようです。

「白鷹」というお酒を実際作っているのは やはり 清酒の発祥地
西宮の造り酒屋さんということになるでしょうね。その昔はどぶろくみたいなお酒だったでしょう。
伊勢 藤原→平景清ですか・・・勉強してみます。
景清というと 近松の?とかしか連想できませんでした。すみません。

「摩訶般若波羅密多心経」と 般若心経は始まります。
摩訶は 人間の思議しえない(不思議)ほど大きな 果てしないが果てはある・・・という訳を 松原泰道ご上人(現在 三田の辺で 龍源寺)が紹介されています(『般若心経入門』) 古代、文字を持つまで時間がかかったといわれるこの国で サンスクリット語の「まか」の音と同じ意味で
宇宙論が存在していたというのは 不思議ですねぇ
まぁ 思い上がった人類の象徴バベルの塔で天罰あって以降 
我々人類は 別々の言語を持ったと聖書にはありますからね・・・
そういえば 来週の月曜日(6月30日)は 奈良春日大社様で夏越大祓式でございますね。昨年末は 十五年ぐらい続けていた夏と年末の最要祓の
書写をお送りできませんでしたが 今週漸く お送りいたしました。
今年こそ 夏越大祓式に参拝したかったです。そして緑滴り 雨たれの音
葉を鼓打つ、そこへのそりと 薄茶の鹿現れり。の静寂の中で
最要祓を書き写したかったです。奈良春日大社様の雨は いいですね。
冬は ちょっと 寒がりなので 余り想像すらしませんが(苦笑) 
by エイシュン (2008-06-27 23:59) 

エイト

こんにちは
お酒の白鷹が灘の酒とは意外でした。
てっきり伊勢の蔵元の酒が奉納されているものと思ってました。

30日は夏越の大祓式ですね。
私は今日、近所の神社に参拝してきました。
春日大社は藤原氏の氏神だそうですが、
私の名前にも藤がありますので勝手に親近感を感じてます。
毎月21日に一般の参拝者も参加できるお祭りがある…
と葉室さんの新刊にあったと記憶してます。
葉室さんも体調の問題で宮司さまを辞められたそうで気になります。

なるほど。般若心経も「まか」で始まりますね。不思議です。
松原泰道さんの本はうちにも一冊あります。
by エイト (2008-06-29 22:07) 

エイシュン

エイトさま
どうも。 葉室さんは 宮司さまを辞められたのですか。
毎回 送られてくるリーフレットに今回は宮司さまのお話がなくて
どうされたかな と思っておりました。 残念ですね。
葉室さんは 歯科医でらしたか?科学的な解説もきちんとされながら
とても分かり易いお話でした。 
最要祓の書写も たしか 毎月 執り行われるようになっていましたね。
雨の春日大社様は 又 格別だと思います。
20日に大阪で仕事があれば・・・夜は奈良ホテルに泊まって、
などと考えてしまいました。
by エイシュン (2008-06-30 20:38) 

エイト

こんにちは
新刊の著者紹介には春日大社「長老」とありました。
新しい宮司様が就任した記事が新聞にありましたので、
葉室さんが退任されたのは間違いないと思います。
毎月21日の葉室さんのお話もどうなるのでしょうか?
春日大社の公式HPはまだ「葉室宮司」のままです。
確かご専門は形成外科だったと思います。
by エイト (2008-06-30 21:18) 

エイシュン

エイトさま
どうも。宮司様をお辞めになられても あの素晴らしいご著作は
多くの人々(日本人以外にも)の心の糧となりましょう。
心からご快復されることを祈りたいと存じます。

ありがとうございました。
by エイシュン (2008-07-01 09:57) 

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