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明日の神話 岡本太郎 [美術]

現在 東京都現代美術館(江東区木場)で 岡本太郎の『明日の神話』が常設展示3階で公開中です。

僕は 現代美術館の友の会会員なので 毎日でも無料でこの壁画を観られます。

壁画中央の白い骸骨のような存在は 石膏でしょうか 盛り上がってます。立体です。こんなでかい絵を

描く太郎さんは タダモノではございません。父親一平母親かの子から文才の遺伝子も受け継いだ

岡本太郎氏の著作集は なかなか凄いです。一発で物事を見抜く才能が (岡本太郎の才能の本質)

そのまま文章文体になっています。精緻で説得力のある文章をお書きになる。美術評論でも群を抜いています。『芸術は爆発だぁッ!』は その積み重ねの末に飛び出しただけでございます。

単なる「数奇者」趣味の白洲正子が 岡本太郎を腐した文章をチョロリと書き残しています。

夫の白洲次郎さんは 立派なんだけどねぇ~と溜息つきました。ほんとの数奇は 岡本太郎の

「オリジナリティを何処まで突き詰めたんだ」と合致するはずですが・・・。

まぁ 最近漸く 白洲次郎さんの方へ 世の中の関心が向いてきたのは 喜ばしいですけど。

え~兎に角 ピカソに『ゲルニカ』が あるように、我々の岡本太郎には『明日の神話』があるのです。

どうも日本の暗黒面たる国粋主義が 蠢く気配も アメリカ合衆国からさえも警戒される今日この頃。

『明日の神話』は ヨハネの黙示録的に そうあってはならん!と仁王立ちしてくださっています。

この壁画が 復活したことは 暗示的でもあります。


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