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切符を買うときのほうがドキドキしてしまう [映画 ]

「おっぱいバレー・・・大人一枚」
訊き直してほしくは無いから 声は小さめだが
通常の早口ボソボソを改めてできるだけゆっくりはっきりと言う。
どうか切符販売係りが男のほうでありますように!
そう思っていたが 前のカップルが突然 列を離れた。
女性の係りに上記映画題名を述べ伝え
席を決める。よせばいいのに 入場時刻と上映シアターを
確認するのに 女性係員は 題名を口にする。
はっきり言って 映画よりこの場をやり過ごす方が
よほど ドキドキした。
つまり 映画は 綾瀬はるかのファンなら大いに楽しめる程度。
写真集みたいなショットが連続する。
綾瀬はるかは 頬骨が肉を破らんばかりに痩せこけている。
真横からの撮影だと 胸以外の薄さに驚愕する。
ただ あまりこの役を肉感的な体つきの女優でやると元も子もないだろう。
さらに 余計な事を少々。
ラストシーンは『二十四の瞳』以来お決まりの列車からのお手振りだ。
なんとかならんのかな。
折角 夏休み終わりの時節なのだから 駅で夕立にあって
綾瀬先生(役名はテラシマミカコ)白いブラウス着てて
傘がない状態。後は 先生が 見送りにきた生徒達への最後の応援メッセージ。
涙ながらにあり、 結局さかりのつきはじめた中学生男子たちも
先生の純情健気さに感動でしゃくりあげ、 お涙頂戴はできましょう。
さらに
去り行く先生を乗せた列車がドンドン小さくなってゆく。
その間男子たちの正面ショット無し。
列車が去り ホームで佇む少年たちの足元の水溜りが ポツンと赤く染まる。
その水溜りのショットに少年の声がオフでかぶさる。
「ブラジャーしてたけど」 「・・・・やったぁ」「アッ・・おまえ鼻血でてるぞ」
「おまえも」・・・で 少年たちは顔を見合わせ泣き笑い。
終幕。
ぐらいにしたいところですな。
「ちりとてちん」の草々を好演した青木崇高が絡む。デクノボー然としてて
まぁまぁよかったとして、元カレがより戻しにきて ホテルの一室で
ふざけあってるうちにキスをして 胸に手が伸びた途端に
「駄目よ この胸はあたしだけのものじゃないんだから!」と飛び出すシーン。
まるまる要らないと思う。館内 失笑の渦だった。
音楽は 80年代の青春ソングが 場当たり的に画面を説明しようとして
失敗している。テレビCMを立て続けに観た感じで
ちっとも感情を揺さぶらない。寧ろ余計な感情を呼び覚まされて
名曲ばかりだが 映画にとっては逆効果ですらあった。

本当のところは 仕事と仕事の切れ間で 
脳みそををリフレッシュさせるために
フラリと映画館に入ったけれど 『チェンジリング』(イーストウッド監督作品)と
同じ金額で この映画では さすがに見応えの点で納得いかない。
『チェンジリング』とほぼ同じ上映時間ですらある。
ストーリーテイリングの上手下手の差異は ストーリー内容で決まるとは限らない。
画面サイズ アングルの選択 それらは 映画監督の役目だ。
映画のストーリーテイリングは ほぼそれで決まるのだから。
『グラン・トリノ』(イーストウッド主演・監督作品)が4月25日からだった・・・・
暫し待てばよかった。

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