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会田誠と山口晃 アートで候展 [美術]

 上野の森美術館で開催中。
 6月19日まで!

山口氏の「すずしろ日記」を2003年だったかな?
東京現代美術館で観た際 漫画に転向しないでほしいなぁ~と思った。
サラサラと描いた自分の妄想を茶化した「すずしろ日記」は
大友克洋より巧かったから。しかし 当時から追究していた「現代の大和絵」は
ドンドン突き進んでいた。 実物をご覧になると 時間を忘れますよ。
僕の隣で観ていた西洋人カップルは 大笑いしたり 唸ったり凄かった。
両人とも目玉が飛び出そうだった。(是非 そういう風にして観るべし!)
線の繊細さとフォルムの正確さ ユーモア溢れすぎる仕草・・・。
建物でも動物でも人間でも手を抜かず こんなに集中力が持続すること自体
驚異的だ・・・。観ていて飽きない。かと思えば「四天王立像」などは
ハリウッドやゲーム業界からSF系のキャラクターデザイン、衣装デザインの依頼が
わんさかきてもおかしくないほど カッコイイ!で 天晴れなほど綺麗である。
一方 会田氏だって 負けちゃいません。
「ジューサーミキサー」という残酷でグロテスクなブラックユーモアを
ここまで丁寧に 精緻で 美しく描かれたら 見惚れるしかございませんな。
会田誠も 異常な集中力を持続し 美しい線とフォルムで見事に描ききる。
まぁ こういうおばかなモチーフを其処まで美しく丹精込めて描くか・・・と
しばし絶句する作品もある。しかも よく見ると息を呑むほど超絶技巧だったりする。

どちらも 芸大の日本画科と思い込んでいたが 油絵だった。
なるほどなぁ さすが 芸大だぁ と変な感心をしてしまった。
天国の六角堂で 岡倉天心は さぞかしほくそ笑んでいるだろう。
ある意味 お二人とも 横山大観より 偉大な画家・・・かもしれませんぞ!
かなり愉快で感動的な美術展であります。愉しかったぁ~!
関東ご在住の方々 是非お見逃し無く!

 小沢昭一さん(大・俳優!)の「日本は ナントカ大国ってのやめりゃいい」
という名言至言がございます。 でも「日本は 芸術家大国」かもしれませんよ。
「オタク主義」といいますか 江戸の根付職人の技も
「この異常な集中力の持続は なんなんだ!」と思わざるを得ないです。
ところが国家権力の方は それを目の仇にする・・・変な国なんだよねぇ。
国際的に通用する偉大な政治家とか軍人なんて一人も出せない国のくせに!
若冲 北斎  歌麿・・・と国際的に影響力の強い偉大な画家は結構いる。
溝口健二と小津安二郎は 映画監督だが 国際的な評価の方が断然高い始末だ。
内弁慶の三流政治家とか軍人や経済人は 内向きにえばりくさるだけの情けなさ。
我が国においては 画家をはじめとする芸術家を育てる懐の深い財界人も 昨今見当たらず
会田、山口御両人は 近々欧米またはアラビアやロシアの大富豪の深~い懐に抱かれて
しまうかもしれません・・・なぁ


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